韓統連大阪からのごあいさつ

韓統連大阪本部
代表委員
金隆司(キム・ユンサ)

2023年を飛躍の年に
~皆さんのおかげで、皆さんとともに、韓統連結成50周年を~

在日同胞の皆さん、日本の友人の皆さん、新年明けましておめでとうございます。旧年中のご支援に感謝し、新年のご挨拶を申し上げます。

◆「過而不改(過ちを改めず)」

昨年の大統領選挙は積弊勢力に政権を奪われるという残念な結果になりました。予想通りに韓国は検察共和国になり、民主主義が大きく後退し、朝鮮半島の緊張が高まる厳しい年となりました。

国民生活よりも前政権の荒探しや野党、民主勢力の攻撃に集中する尹錫悦政権の体質が、158名もの人命が奪われる梨泰院惨事を生み出しました。梨泰院惨事は検察共和国が生み出した「人災」であり、再発防止のためには徹底的に真相を究明して責任者を処罰しなければなりません。

去年の日本の世相を表す漢字に「戦」が選ばれましたが、韓国では大学教授たちによって4文字熟語が選ばれます。昨年は「過而不改(かじふかい)」でした。「過ちて改めざる、是(これ)を過ちという」論語の一節です。梨泰院惨事に象徴されるように失政の責任を認めることなく、謝罪もせず、過ちを繰り返している政府を批判したものです。尹錫悦退陣を求めるキャンドルデモは回を追うごとに参加者が増え、今年は政府との激しい対立が予想されます。今年は闘いの年です。

◆韓統連代表団が国家人権委員長と会談

厳しい情勢にもかかわらず、昨年は韓統連にとっては成果の多い年でした。

6月には3年ぶりに第27回統一マダン生野を盛大に開催することができました。

8月には大規模な韓米合同軍事演習の復活に反対して、3年ぶりに8・15母国訪問団を結成し、国内の平和統一団体とともに朝鮮半島の平和と統一を訴えました。

10月には国内の民主・市民団体から招請を受けて、韓統連の代表団が在日韓国良心囚同友会の代表とともに訪問して国家人権委員会委員長、真実和解委員会委員長との会談が実現し、韓統連の「反国家団体」の不当性を直接訴えることができました。招請団体の若いスタッフとの交流を深めることもでき、映画「私はチョソンサラムです」の上映を契機に日本でも、韓国でも韓統連に対する理解と共感が広がっています。

◆韓統連結成50周年を平和・統一の飛躍の契機に

今年、韓統連は結成50周年を迎えます。「反国家団体」という汚名を着せられながらも今日まで闘うことができたのは、多くの皆さんの支援のお陰です。国家保安法の撤廃のために、そして韓統連が在日同胞社会でより大きな仕事をするためにも、不当な「反国家団体」規定は一日も早く解除されなければなりません。

韓統連を支援してくださった多くの同胞と日本の友人の皆さんとともに、韓統連結成50周年を迎えたいと思います。韓統連大阪本部は勝利の確信をもって、今年も自主・民主・統一のために闘います。新年が皆さんにとって幸多い年になることを祈願し、新年の挨拶にしたいと思います。