子どもたちが「戦争はいやや、あかん」という気持ちを育てるきっかけにしたいと、生野区の公園を使って長年続けられてきた「いややねんせんそう！こどもまつり2023」も、なんと35回目！今年は10月21日（土）、御幸森第2公園（大阪市生野区）で開催された。

昨年と同じく、オープニングのプンムルの打楽器の音色が響き渡ると、それに誘われるように増々人が増え始め、続くアジアハウスこども劇団による合唱でいよいよ「いやせん」らしい雰囲気が盛り上がってきたが、今年はそこからが大変。何度も雨が降ったりやんだりし、時折強い風が吹いて一気に寒さが増したりと天候不順に見舞われることに。実行委員会メンバーがスピーカーや機材が濡れるのを防ぐためにビニールをかけて回ったり、雨風を避けるために舞台を急遽テント下に移動したりと大忙し。天候の都合で残念ながら好評の全員参加によるリンボーダンスはできなかったものの、それ以外のプログラムは参加者、出演者たちの協力で無事終えることができた。

今年の「いやせん」は、ウクライナやパレスチナで戦火が広がる一方、日本政府が軍拡にひた走っていることなどに対して実行委員会のメンバーたちも心傷めつつ、いまこそ日本は戦争をしてはならないことを明らかにしていこうと準備したパンフレットに、日本国憲法9条を明記したカードを織り込み、来場者たちに配っていった。

来年は世界の戦争が収まる中で「いやせん」を迎えたい。そう思わせる今年の「いやせん」でした。