2017年 8月 17日 / 未分類
【統一ニュース 2017/8/16】
「12年ぶりの入国は政権交代を実感させた。8・15の現場を直接見て感慨無量だ」。
金承民 在日韓国青年同盟(韓青)委員長は笑いを見せた。2005年8・15民族統一大会参加以後12年ぶりにソウルの土を踏んだという喜びは、滞在期間の2泊3日間継続しているように見えた。
12年ぶりの入国、ソウルで開かれた8・15行事に参加した金承民韓青委員長、李俊一副委員長、韓成祐文教次長、許松麗荒川支部常任委員を出国日である16日、ソウル汝矣島で統一ニュースがインタビューした。
韓青は大法院から反国家団体規定を受けた在日韓国民主統一連合(韓統連)の会員団体だ。2005年8・15民族統一大会参加以後、李明博、朴槿恵政府でこれらの入国は拒否された。個別的な訪問は可能だったが、韓青の名で入国したのは12年ぶりだ。
金承民委員長は「キャンドル革命で文在寅政府が出帆して以降、弾圧が殆どなくなったという消息を聞き、直接連絡も可能だという話を聞いた」と述べ、「この機会に私たち青年たちも政権交代が実現したので直接ソウルに行きたい、自身の目で見たいという話が多かった。そして、ソウルに行くことに決めた」と明らかにした。
そして、駐日韓国領事館側に申告の時、飛行機チケット発券時に韓国政府から入国拒否の通報を受けなければならなかった過去とは違い、今回はいかなる制止もなかったという。
「韓国政府から来ないでくれと言われるかと心配した。ところが今回はそういったことはなかった。飛行機のチケット予約過程でも問題はなかった。政権交代を実感した」と金委員長は話した。
韓青は去る14日、仁川空港で到着声明を発表して「キャンドル革命で文在寅政府が誕生し、私たち韓青は故国の地を再び踏むことができた。政府の積弊清算で、必ず海外民主統一人士の名誉回復と故国往来が保障されると信じる。今回の故国訪問が、その第一歩であることを私たちは確信する」と強調した。
8・15大会に参加
韓青訪問団の2泊3日の滞在目的は「光復72周年8・15行事」の参加だ。これらはソウルで開かれる8・15大会に初めて参加した。
金委員長は「とても感慨無量だ」と明るい表情になった。「入国直前まで現実感がなかった。青年たちを連れて来たい。青年・学生が共に集えれば良いと思った。韓半島の情勢がとても緊張しているが、共に集えれば良いという感じ」と所感を明らかにした。
李俊一副委員長は「日本で集会する時は、このように数多くの人々は集まらない。特に米国大使館に行くこともできない」と述べ、「韓国民衆はすごいと感じた。政権交代したが南北関係が悪くなり、情勢が悪くて戦争の危機と心配したが、韓国民衆の意志を感じることができて良かった」と話した。
韓成祐文教次長も「キャンドルデモの現場である市庁広場、光化門広場に韓国民衆と共に8・15行事に参加することができ、本当に光栄。感動を受けた。日本にいる友人に必ず教えたい」と興奮した。許松麗荒川支部常任委員も「とても良い経験だった。このような集会は本当に日本で見たことがない」と話した。
郭東儀先生は、アボジのような方 韓国の青年たちと交流を活性化する
韓青は去る6月に他界した故郭東儀6・15海外委員会委員長を除いて考えることはできない団体だ。1960年、李承晩政権の不正に抗議して起きた4月革命に呼応しようと、郭東儀氏を中心に「大韓青年団」を「在日韓国青年同盟」に改編・誕生させた。
金委員長は故人に対して「私は韓青に出会う前は日本人と違わなかった。名前も日本名だった。先輩たちの誘いで韓青に参加して郭東儀先生に会い、講演などを聞いた。私には歴史的な人物だ」と話した。
そして「郭東儀先生は青年たちに本当によくしてもらった。厳格な時もあるが、本当にアボジのような方です。愛情をたくさん頂いた。在日同胞にあって、私たちの運動にあって、郭先生がおられて本当に良かった」と話した。
1978年生まれの金委員長は1996年韓青に加入、2014年から韓青を導いている。「祖国の統一、祖国の民主主義、在日同胞の権益擁護、世界平和を掲げた韓青は、日本では一人の韓国人・朝鮮人として生きていくには困難な状況があり、青年たちの民族主体性を作り、韓国人・朝鮮人として生きられるようにする学校のような場所」と紹介した。
韓青は今、10・4宣言10周年行事の準備に集中している。そして、6・15日本地域委員会傘下の6・15青年協議会結成を主導している。
12年ぶりの入国を通じて、国内青年・学生たちとの交流事業も進める計画だ。進んで2018年平昌冬季オリンピック南北・海外応援団として参加する夢も見ている。
韓青の会員を増やす方案も工夫中だ。「大部分が日本国籍を選択する状況だ。帰化が多い。しかし、自分の根元を認識しなければならない。今回の8・15行事などに参加して、会えば共感を持つことができるようになる。魅力的な参加の機会を準備して、会員数を増やしたい」と金委員長は希望した。