2018年 3月 8日 / 未分類
3月5日から6日にかけて訪朝し金正恩委員長と会談、その後帰還した南側の特使団は訪朝報告を発表した。その内容は△4月末に板門店での首脳会談実施で合意△首脳間のホットラインを設置し首脳会談前に電話協議する△北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が対話の継続中は核・ミサイル実験をしないと表明△北朝鮮が非核化問題を話し合うため米国と協議する用意があると表明△北朝鮮は韓国のテコンドー演武団と芸術団のピョンヤン訪問を招請△北朝鮮は軍事的脅威が解消され体制の安全が保証されれば核を保有する理由がないと明らかにした、というものだ。
平昌オリンピックを契機に南北関係が劇的に改善する中で、4月南北首脳会談実施を含む画期的な合意が発表され、祖国の平和と統一を一日千秋の想いで待ちわびてきた南北海外の8千万同胞は、歓喜と期待に満ちている。
韓統連は今回の南北合意を熱烈に支持し歓迎するとともに、すべての同胞とともに合意の実現に全力をあげ、第2の6・15時代を本格的に切り開き、一日も早く祖国統一を実現する決意を明らかにするものである。
今回の合意はすべての項目に意義があるが、特に南北首脳会談と朝米対話が可能になった点が重要だ。南北首脳会談により南北関係を改善し発展させながら統一実現へと進むことができ、朝米対話により朝米関係を正常化しながら朝鮮半島の平和を実現することができる。北が核・ミサイルのモラトリアムを断言し非核化協議を明言した以上、米国政府は対話を拒むことはできなくなった。日本政府は米国政府の後を追うしかないだろう。
今回の合意は、ひとつには文在寅大統領の平和実現への粘り強い意志が貫徹し花開いたものといえる。朝鮮半島での戦争を防ぎオリンピックを契機に平和を実現するために、北側にオリンピック参加を訴え続け、韓米合同軍事演習の延期をトランプ米大統領から引き出すなど、努力した。
そしてもうひとつは、北側の積極的で柔軟な姿勢だ。既存の方針や政策にとらわれず、南北関係と朝米関係を朝鮮半島全体の構図の中に位置づけ、文大統領の意向を尊重しながら、平和と統一の課題を全面的に解決する決定的な局面をつくり出した。
さらに、南北海外同胞と世界の平和勢力が、オリンピックを平和の祭典とする中で、朝鮮半島の平和と統一を重要な課題として浮上させた。
当面しては第3回となる南北首脳会談が極めて重要だ。「わが民族同士」の民族共助から生まれる民族大団結の力で、祖国の平和と統一を飛躍的に進展させる成果を生み出さなければならない。首脳会談は最高水準の民族共助である。
すべての同胞は南北首脳会談の成功に全力で寄与し、平和と統一を実現するために、固く団結し力強く前進しよう。
2018年3月7日 在日韓国民主統一連合