2015年 12月 19日 / 国内
【統一ニュース 2015・12・17】
駐韓米軍が2009年から2014年まで龍山基地で合計15回、今年4月烏山基地で1回炭疽菌実験を実施したことが確認された。駐韓米軍が今年初めて実験を進めたという主張は嘘だった。また今年4月、炭疽菌とともにペスト菌も国内に搬入されたことが確認された。
今年4月に発生した炭疽菌輸送事故と関連して、韓米共同で構成された「韓米合同実務団」は17日、ソウル龍山米軍基地で烏山基地炭そ菌実験室調査結果を発表して、このように明らかにした。
合同実務団によれば、駐韓米軍は2009年から昨年まで龍山基地内の病院で合計15回死菌化された炭疽菌検査用標本を搬入し、分析して識別装備性能を実験して教育訓練も進めた。該当病院は現在の閉鎖された状態だ。
これは今年5月、駐韓米軍が報道資料を通じて「(炭疽菌標本)実験訓練は初めて実施されたことで、韓米同盟軍保護と大韓民国国民防御に必要な駐韓米軍司令部の力量向上のためのものだった)ということとは違う。だが、実務団は15回搬入された炭疽菌量を「軍事セキュリティー」を理由に公開しなかった。
今回の16回の炭疽菌搬入と1回のペスト菌搬入事件で、韓国政府は駐韓米軍側に配送される物品内毒性物質を含む有無を確認も検査もできず、情報提供も米軍側に依存しなければならない限界があり、韓米駐屯軍地位協定の改正が至急だという指摘だ。
現在SOFAの規定によれば、高危険病原体搬入許可などに対する事前申告手続きはあるが、非活性炭疽菌は搬入申告除外対象だ。
これに対し韓米合同実務団は「今後、米国防総省が生物学作用剤検査用サンプルの死菌化処理過程に対する科学的・技術的基準を用意しても、私たちの国民と駐韓米軍の健康と安全を確保するために強化された制度的装置が必要だ」と強調した(翻訳:韓統連大阪本部)。