2018年 7月 19日 / 国内
【民衆の声 2018/7/19】
セウォル号惨事に国家責任があるので、国家が惨事犠牲者遺族に慰謝料を支給しなければならないという裁判所判決が下された。
ソウル中央地方法院は19日、チョン・ミョンソン4・16セウォル号家族協議会運営委員長など遺族たちが国家と清海鎮海運を相手に出した損害賠償訴訟で、犠牲者1人あたり慰謝料2億ウォン(約2千万円)を支給するよう判決を下すとともに、両親には各4千万(約400万円)ウォンずつ慰謝料を、犠牲者の兄弟姉妹、祖父母などにも各500万ウォン(約50万円)~2千万ウォン(約200万円)の慰謝料を支給しろと判決した。
裁判所は「国家と清海鎮海運の過失で、今回の惨事が発生したので損害賠償責任を認めなければならない」と説明した。
裁判所は「犠牲者は具体的な状況を知らないまま船内で救助を待って死亡に達した。セウォル号が転覆し始めた時から完全に転覆する時まで、とても長い時間恐怖感に苦しめられ、深刻な苦痛を感じたものと見られる」と判決に及ぼした要因を説明した。
遺族たちと関連しても「セウォル号惨事で途方もない精神的衝撃を受け、現在もストレスという継続的な苦痛を受けている」という点を考慮した。
あわせて「約4年以上経過した現在までも、沈没原因に対する責任所在、賠償と関連した紛争が続く点、セウォル号惨事が社会に及ぼした影響が重大で、再びこのような惨事が発生しないよう予防する必要が大きいという点なども考慮した」と説明した。