2019年 1月 23日 / 朝米・6者協議
【聯合ニュース 2019/1/22】
ワシントンとストックホルムでの朝米高位級・実務会合が相次いで終了し、双方は1ヶ月余り先に迫った第2回朝米首脳会談準備に拍車を加える展望だ。
ビーコン国務省対北朝鮮特別代表とチェ・ソンヒ北朝鮮外務省次官は去る19~21日、ストックホルム郊外にある休養施設で外出することなく’合宿会談’を行った。
今回の席には異例にもイ・トフン外交部韓半島平和交渉本部長をはじめ韓国代表団も出席、朝米間の争点イシューごとに仲裁力を発揮するなど、交渉促進者として十分な役割をしたことが伝えられた。
これで朝米は、来月末ころに合意した第2回朝米首脳会談のための具体的な準備過程に初めて足を踏み入れた。
まだ具体的実務協議内容は公開されていないが、双方は第2回朝米首脳会談で議論される核心内容である北朝鮮の非核化措置と、これに対し相応した米国の措置に対して集中的に意見を交わしたことが観測される。
外交家ではおおむね今回の会合が「初めての出会い」であっただけに「探索の動き」の性格が強かったと見ているが、直前の高位級会談を通して第2回首脳会談の大きい枠組みが準備されただけ、双方が全体的な交渉カードと優先的要求事項も交換したと分析している。
今回の実務交渉が全般的に友好的な雰囲気で進行したと伝えられているだけに、双方が特別な神経戦なしに幅広い議題に対して意見を交わし、一定部分立場の差を減らした可能性もある。交渉契機を用意したスウェーデン外務部報道官は「信頼構築、経済開発、長期的協力など韓半島状況に関するいろいろな主題で、建設的な会談が開かれた」と話したとロイター通信が伝えた。
これと関連して、具体的には米国側の「核凍結」と北朝鮮の「制裁緩和」が双方の議論の核心にあって、その間でわが政府が迂迴的な相応措置になることができる開城工業団地や金剛山観光など、南北交流事業を媒介に仲裁役割をする状況でないかという観測がある。
金英哲労働党副委員長の帰国に続き、チェ外務次官とビーコン代表も帰国すれば、双方はその間の協議を反映して戦略を調整した後、第2回朝米首脳会談のための後続交渉に本格的に入ると展開する。継続した朝米交渉も一旦、ビーコン代表とチェ外務次官が中心となると予想される。
場所ではセキュリティー水準などと北朝鮮側の報告便宜性を考慮した時、板門店である可能性が有力だと見られる。ただし、もし第2回朝米首脳会談場所が早期に公開される場合、該当地域でなされたり、スウェーデンのように北朝鮮公館がある第3国でなされる可能性もある。